忘れられた恋の物語
話すのが少し恥ずかしかった俺の初恋の話も、その人は穏やかに微笑みながら聞いていた。


『初恋のお相手が心残りなんですね。』

「はい…。もう一度会って伝えたいことがあるんです。」


生きていてほしいと。あなたには、ただ笑っていてほしいと。


『ではあなた様の心残りが少しでもなくなりますよう願っています。どうか幸せな時間をお過ごしください。』


そう言われた直後、視界が真っ白になり俺は無意識に目を閉じた。




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