心優しい国王は王妃を堂々と愛したい
フレイアと話していると時間はあっという間に過ぎ、
すっかり真夜中を回ってしまっていた。
「王妃、実に楽しい夜だった。夜もすっかり更けてしまったし、そろそろお暇しよう。」
オーディンはそう言って立ち上がろうとすると、
左足に鋭い痛みが走った。
「痛っ。」

オーディンの小さな呟きを、フレイアは聞き逃さなかった。
「足を痛めておられるのですか?」
「いやいや、そんな大したことじゃないんだ。」
「でも左足首が赤くはれてますわ。私ったら、全然気づかなくて・・・少しお待ちくださいませ。」
そう言うとフレイアはどこからともなく氷のうを持ってきて、
オーディンの足を冷やす。
「少しは痛みが和らぐと良いのですが・・・どうでしょうか?」
「ありがとう。わざわざすまない。帰って侍医に診てもらうことにするよ。」

その時、大きな雷が窓の外で光った。
降り続いていた雨は止むどころか激しさを増し、
ついには雷まで鳴り始めて嵐になっていたようだ。
「あの、陛下さえよろしければ今夜はこちらにお泊りになっては?」
フレイアがおずおずと提案する。
「ちょうど今日ベッドシーツを取り換えたところですし、ぜひお使いください。」
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