心優しい国王は王妃を堂々と愛したい
フレイアが途方に暮れていると、
さすがの兵士も根負けしたのか大きなため息を吐く。
「そこまで言うなら分かりましたよ。あなたが言うことが本当かどうか、まずは私が確かめます。」
「どうもありがとう。」

ギムレー宮までやって来た兵士を
フレイアは寝室の前まで案内する。
「陛下、おはようございます。扉を開けてもよろしいですか?」
しばらくすると、「どうぞ。」という返事が聞こえたので、
フレイアはドアを開ける。
「よくお眠りになられましたか?足の具合はいかがでしょう。」
フレイアが尋ねると、オーディンは爽やかに答える。
「王妃の薬草が効いたようで、痛みはあまりないよ。まだ腫れてはいるが・・・」

「へ、陛下!おはようございます。あの、すぐに人を呼んでまいりますのでお待ちくださいませ!!」
フレイアの言葉に半信半疑だった兵士も、
さすがに目の前に正真正銘の国王がいたので認めざるをえなかったようだ。
彼はクルっと後ろを向くと一目散に城を目指して走り去っていった。

「あの方がお医者様たちを呼んできてくれるでしょうから、もう安心ですわ。きちんと診てもらって、静養なさってくださいね。」
「何から何まで気遣ってもらって、本当にありがとう。」
「少しでもお役に立てたのなら幸いです。」
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