私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
一眼レフカメラを持った先生に何枚か撮られていたりはするけれど、ここにきて取り出されるスマホカメラ。
私の向かい側に座っていた結多くんは。
「隣がおかしい」と、シャッターが切られる寸前まで野口くんへと嘆いていた。
「水篠、さすがにやめてやれよ」
「んー?なにが?あ、そこのゴミちょーだい」
「そーやってからかうのは良くないってこと。軽いいじめにしか見えないときあるからな、それ。隣の席になった女子には毎回そんなことしてんの?」
「……は?」
それは、片付けを終えて水道場から戻ったとき。
賑やかな結多くんと、野口くん。
もうひとり、比較的静かな倉田(くらた)くんが私の班の男子メンバー。
そこにいたのは、そこで話していたのは、結多くんと倉田くんだった。
「逆にそれでもっと浮くってこと、考えたほうがいい」
「…もっと?」
「そう。見てて可哀想ってか、たぶんクラスメイトみんな思ってる」
「……あのさ、主語ほしいわ。一昨日にでも置いてきた?」
「───朝比奈さんのことだよ」