私のこと愛しすぎだよ、結多くん。




私のこと……だった。
というのは、実はなんとなく。

身を隠すように背中を向けて、耳だけを傾ける。



「おまえ、朝比奈さんをクラスの笑い者にさせたいの?」


「……ここにもでっけえゴミあったわ」


「は…?」


「これ、事故だから倉田。故意じゃねーから事故だからたまたまだからあと民事だし訴えんなよ」


「おいみずし───っ…!!」



えっ……、うそ…。

ぐいっと、片方が片方の胸ぐらを掴んだかと思えば。


その場に放り倒されるみたく、倉田くんは地面に強くしりもちをついた。



「だいったい余計なお世話って言うんだよ倉田。なに、お前の立場なに!?クールさえ気取ってれば正論言った気にでもなってんの?
残念ながらクールがタイプなのはお友達のほうだから天使じゃねーから!!!」


「っ、いや俺はっ、」


「うるせえ黙れ勝手にしゃべんな!!再来年までは俺のターンだろーがッ!!
俺は俺がしたいように生きてるだけなんだよバーーッカッッ!!自分の心にも大切な子にも嘘つきたくねえだけだっつーの…!!!」



< 60 / 261 >

この作品をシェア

pagetop