のーどくたーのーらいふ
「大丈夫だよ、大丈夫」














凛「樹くん、もう家の前だって」














「うん、了解














ありがとね、凛ちゃん」














ガチャガチャ














京「いつき〜?」














凛「京、春くんの部屋にいる」














京「凛、ただいま」














凛「おかえり、」














京「凛はさくらと一緒にいて」














凛ちゃんはコクっと頷いて














凛「さくら〜、ここおいで」














さくらは凛ちゃんの前でおすわりしている














凛「偉いね〜、お利口さんだね〜」














京「また心臓痛いって?」














「うん、さくらが呼びに来てくれて」














京「そっか、点滴打てない感じ?」














「うん、左腕は怪我してるから無理で














右手で胸掴んでて、」














京「了解、フォローする」














「お願い、」














京「はる、ちょっと手貸してね〜」














春「痛い、っ」














京「痛いね、」














そういいながら、春の手を














点滴が打てるように固定してくれた














「ごめんね、ちょっと痛いよ〜」














その言葉とともに京の固定も強くなる














「はい、終わった」














京「春、だんだん痛みなくなるからね」














20分〜30分くらいの間














点滴を調整しながら痛みが引くのを待った














少し体から力が抜けてきた頃














京「ちょっと聴診するね、」














春「おれ、もう大丈夫」














京「うん、分かってるけど














ちゃんと聴診しないと分からないから」














もしかしたら、心臓が














弱くなってることもあり得るから














こちらとしてはその都度確認したい














京「うん、心臓は大丈夫そうだ」














春「つかれた、」














僕にはそれが














心臓が痛くなることに疲れたのか














それともただ単に発作で疲れたのか














あまり良くわからなかった














京「寝れそう?」














春「わかんない、」














京「そっか、」














「今日、僕そばにいるから














無理そうだったらまた考えるよ」














京「じゃあ、任せちゃって大丈夫?」














「うん、大丈夫」














京「じゃあ、お願いします」














「さくらは凛ちゃんと一緒にいて」














さくら「わふ、」














「ふふふ、お利口さん














おやすみ」














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