無気力生徒会長にはヒミツがある。
「たぶん.........ううん。
澄斗くんは、もう絶対吸わないと思う」
〝たぶん〟なんて曖昧な言葉より、
〝絶対〟に言い換えてまで発した笠原さん。
「っ、でもそれじゃ、...............っ、」
会長はまた、
倒れてしまうんじゃ.........ないの?
そう聞こうとする前に。
「..................なに、してるわけ、」
いつの間にか生徒会室のドアが開いていて。
ドアのふちにもたれ掛かっている会長。
その会長の顔は、
いつになく顔色が悪く見える。
そう思って...........................
「..........っ、か、かいちょ、大丈夫、ですか?」
自然声をかけながら、
会長に歩み寄ったそのとき。