無気力生徒会長にはヒミツがある。
------------------ガラガラ
と、開けたドアの先。
ベッドの周りの、
カーテンが閉まっているところ。
足音を立てないように、
ゆっくり近づいてみたけど。
会長にどう声をかけたらいいか?なんて。
そんなの分からなくって。
私は、カーテンの前で立ち止まってしまった。
でも、それを悟ったかのように。
「...............、さとちゃん、いるでしょ、」
優しく声をかけてきた会長。
その会長の声に導かれるように。
「.........っ、か、会長、」
会長を呼びながら、
そっと、カーテンを開けてみた。