君と3ヶ月の思い出を

慧side

最近月の様子が変だ。ぼぉとすることが多くなった。あんまり顔には出さないし、言葉で伝えて来ない月だけど分かる。あいつは俺の幼馴染だから分かる。俺の、好きなやつだから分かる。月にこれといった癖は無いが心無しか月は不安になると少ししずがになるし、日頃から無表情ではあるが無表情どころか少し暗い顔をする。今だって俺がちょっといなくなると、ナンパされ戸惑っている月がいた。月は可愛い昔から、モテるし、当の本人は無自覚だし、。こっちの気も知らないくせに。俺はあいつに長年片想いをしている。俺も他のやつに取れるのは凄くやだし、考えるだけで気が狂う。だから昔からアピールはしている方だと思う。なのにあの鈍感は、。
「慧」
ハッとした、またやってしまった。俺は月のそばまで行って膝をついた。俺は月を怖がらせてしまった。やった事は取り返しがつかない。とりあえず月の状態を確認する。月は大丈夫だといったが、あまりにも元気がない。心配で仕方ないが、そんな俺を月は心配する
「大丈夫だよ、慧こそ大丈夫?」
あぁ、優しすぎるこいつはほんとにお人好しでズルいやつ。まぁ俺も大概だ。幼馴染という立場を使って一時も月を離れないようにしている。…最低だ。そう思いながら2人で帰った。
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