君と3ヶ月の思い出を
今日は月が俺の家に来てご飯を食べに来る日だ。この日はいつも母さんも父さんも張り切っている。昔からそうだ。月がいると家が明るくなる。いつも仲が良い家族だか、月がいる時の雰囲気は特別だ。だが、そんな俺らを除いて月は俺の家に来ると少し寂しそうな顔をする。るなの家は両親が共働きだから少し寂しんだろう。月の寂しそうな顔を見ていると自然と手が月の頭に伸びた。月は驚いたような顔を少しだけ見せたが、すぐにニコッと笑った。俺はその顔に弱い。すごく可愛い。そう思い俺は風呂に向かったなんであんなに可愛いんだろう。、天然タラシが。
風呂から上がり部屋に戻り、ドアを開けようとすると
「いやだな、」
驚いた。何かやっぱりあったのだ。聞きたい何があったのか、だけど俺の手はドアを開けようとしていた。月が驚いたような顔をし、俺をマジマジみてくる。そんな月にポーカーフェイスを保ちながら横に座り俺が髪を乾かし始めると。隣に座っていた月が俺の髪を触る。その手が柔らかくて、暖かくて心地が良かった。だから俺はいつもみたいに甘えてみた。
「髪、乾かして」
月はいつものようにフッと柔らかく笑い俺の髪を乾かしてくれた。この時間が続けばいいのに。この今すぐにも消えてしまいそうな俺の幼馴染に抱きつきたい。抱きついて俺の気持ちを伝えたい。あぁ焦れったい。そう思っていると月と目が合う。、なんで?なんでそんな苦しそうな顔でこっちを見るんだ。なぁ月お前は何を隠している。
「ねぇ、慧」
助けを求めるような月の声に少し覚悟を決めそうになった。するとタイミング悪く
「ご飯よ〜」
下から聞こえた母の声で俺の部屋はしんとなった。月はすぐに切り替えて俺に、
「ご飯だっていこ?」
なぁ、なんでこんなに俺を不安にするんだ。俺たちは下に向かい皆でご飯を食べた。
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