HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
恋良はキチンと二課の皆に別れの挨拶をしたかったと思う。

俺は皆に嫌われていたが、恋良は短期間勤務であったが、皆と仲良くしていた。

でも、彼女は俺の為に犠牲になった。

俺が執務室で私物を片付けているとノックの音がした。

「橋本です」
「開いてるぞ」

「失礼します…」

橋本さんがかしこまった様子で入って来た。

「課長、これが狩野さんの私物です…」

「サンキュー」

橋本さんは恋良の荷物が入った紙袋を渡して来た。

段ボール箱に入れる程、私物の量はなかったようだ。

俺は紙袋を受け取り、デスクに置いた。

「私…狩野さんから訊きました」

「!?」

「狩野さん…課長の子供妊娠してるって…」

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