HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
俺は食べられる物があったと内心ホッとする。

俺はから揚げ弁当の蓋を開けて、食べた。
恋良は目の前の椅子に腰を下ろし、サンドイッチを頬張る。

「恋良…君…橋本さんに俺たちの事話しただろ?」

「まぁね…彼女とは仲良くしていたし…」

「・・・話すなら…俺に一言言って欲しかった…」

「でも、赤ちゃん産んだら、離婚する話はしてないから…安心して」

「・・・それは二人だけの秘密だろ?」

「そうね…」

俺たちは役所に行く際に婚姻届と離婚届の用紙を同時に貰った。

離婚届にもサインと捺印はしていた。

恋良は朝から何も食べてなかったせいかサンドイッチを完食した。

俺は彼女の完食を見届けて、から揚げ弁当を完食する。

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