HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
私と樹生さんは幸人さんの案内でICUのベットに横たわる愛良と面会した。

「愛良…」

「恋良…」

私たちは互いに名前を呼び合う。そして、次の瞬間、まるでシンクロしたかのように同時に「ゴメンなさい」という言葉が出た。

私たちはお互いに笑い出した。

「いたたたっ・・・」

愛良は自分の笑いで頭の傷が痛み出したのか…急に頭を抑えた。

「大丈夫?愛良」

「大丈夫よ…」

「それだけの元気があれば…大丈夫そうですね…」

「心配して来てくれたのに…ゴメンなさい…樹生さん」

「いいんですよ…」

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