HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
阿弥さんの挙式は滞りなく終わり、夜は満月島に足を運んだ。

月に一度のイベントに大勢の人たちが訪れていた。

私たちも他の人たちに混ざり、手を繋いで天空島と満月島を結ぶ道を歩く。

満月島は直径一キロほどの小さな島。
周りは砂浜で、小高い丘になっていた。

「星がすごく一杯見える…」

都会の街では決して見えない小さな星たちまで綺麗に見えた。

「月も綺麗だ…」

彼は星ではなく、美しく輝く丸い月を見ていた。

「なぁー…愛良…東京に戻っても会わないか?」

「!?」

「君とは偽恋人ではなく、本当の恋人として付き合いたい…」

彼は私に告白した。

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