HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
「愛良、どうした?」
私の手を握った彼の手に父を思い出して、暫し物思いにふけてしまった。

そんな私を変に思った彼が私に心配そうに見た。

「・・・嫌になった?」

「えっ?」

「だって…俺は自分の嘘に君を付き合わせてしまっている・・・」
「貴方こそ…幼なじみの阿弥さんに嘘をつこうとしている…貴方の心だって罪悪感で一杯でしょ?」

「愛良…ゴメン…」

「・・・ほら、早く行きましょう」

私は彼と共にエレベーターで最上階のチャペルへと急いだ。


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