HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
「愛川先生…恋良の事を俺にもっと教えてください…」


俺は彼女の全てを知って、彼女に近づく材料にしたかった。

「いいけど…あ…浅香先生…二人だけにしてもらってもいいかな?」

「あ…いいよ…俺は愛名と貴司の所に行くよ…」

柾貴さんは愛川先生の言葉を呑み、愛名さんたちの元に行ってしまった。

「まずは…樹生さんが知る恋良の事を教えて…」

天空島で話してくれた恋良の事を話した。

「それだけ??」

「え、あ…まぁー…」

俺は改めて思った。

俺は余り恋良の事を知らなかった。

彼女は余り自分の事を話してくれなかった。

あの時はひと夏限定の付き合いだったし、仲を深めても島を出れば、別れる関係。

でも、俺は正直に自分の素性を話した。

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