HONEYHOLIC(3)リゾートシンデレラ~十月十日の結婚生活。ひと夏の偽恋人でしたが、双子を授かりました~
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正午過ぎ、俺がフロアに戻ると日下が俺に話し掛けて来た。

社長秘書の陽依さんからの伝言。
俺は伝言を訊いて、社長室に行くと応接のソファには姉貴の姿があった。

「樹生・・・」

「なんだよ!?もしかして…俺を呼び出したのは姉貴か??」

「まぁー座れよ…樹生君」

と和己さんが俺にソファに座るよう促した。

「何??」

俺は二人の前のソファ椅子に腰を下ろした。

「昨日、誕生日だったでしょ?樹生」

「んっ?あ…まぁな・・・」

「はい…これ…」
と姉貴が勤めている『高屋』の紙袋を俺に渡した。

「誕生日ケーキよ…お婆ちゃんのように手作りケーキは作れないから…市販のケーキにしたわ…あんたの好きな苺のケーキよ…食べなさい」

「この大きさだと…ホールケーキだな…」
「好きなんだから…一人で食べれるでしょ?で、恋人の恋良さんからは何貰ったの?」

「え、まだ…何も貰ってないよ…」

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