肉を斬らせて骨を断つ

「今日一日借りたい」
「いーよ」

講義室に教授がやって来て、授業が始まった。
昼過ぎにラウンジへ来た雲母が、何とも言えない顔をする。

「え、冴に弱みとか握られてる?」

雲母が尋ねると、純玲はケラケラ笑った。

「夕顔って笑うんだ……」
矢野(やの)の中で俺と冴はどんなイメージなんだ」
「雲母も帰りにアイス食べに行こうよー、純玲が奢ってくれるって」
「早速搾取されてんじゃん」
「ボールペン借りてるから、そのお礼」

爽やかに言った純玲に、雲母は納得してないまま「あらそう、まあいっか」と答える。

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