肉を斬らせて骨を断つ

夏の蒸し暑い空気が首にまとわりつく。
もうすぐ夏休みだ。

「普通に礼儀正しいな」
「うわー……侮蔑と偏見が物を言ってる」
「侮蔑と偏見であるつもりはないけど、言われるほど冴が非常識な人間には思えない」
「人間は先入観に囚われる生き物だから、一度可笑しいって決めつけたら関わり合いにはなりたくないんだよ。大学生って高校までとは違って、周りにいっぱい人がいてさ、その中から付き合ってく人間を選び取るわけじゃない? わざわざ危ない方を選ぶ人間は居ない。純玲が珍しいんだよ」

そう言うと、純玲はきょとんとした表情。

偶にそういう子供みたいな顔をする。

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