肉を斬らせて骨を断つ
いやまだ終わってないでしょ!? と溜息を吐くのを聞きながら、純玲の方を盗み見る。
一過性の、ブームみたいなものだったんだろう。
偶に違うタイプの人間と仲良くしてみたい、とか。友達に忠告されて目が醒めたのかもしれない。
それが正常だ。
でもなんかすごく、落ち込んでいる自分がいる。
あたしは落ちると、いつもあの部屋に戻ってしまう。
「冴?」
「眠いから、ちょっと寝る……」
鞄を枕にして突っ伏す。
あの部屋。
いつもの通り、バイトから帰って家に帰ると誰も居なかった。誰も居ないのは大抵そうだったけれど、散らかっていた服も無くなっていた。