肉を斬らせて骨を断つ

母親が持っていったんだと悟った。

低い小さなテーブルの上に、借金の念書を置いて。
あたしをあの部屋に置いて。

置いていかれた。

そこは行き止まりだった。あたしは未だ、たぶん、そこから出られていない。

騙してくる奴も暴力奮ってくる奴も沢山いた。誰も、信じない。毎回思っては、その覚悟が揺らぐ。






試験が終わって、図書館で借りていた本を全部返却した。振り向くとちょうど純玲が居て、目が合った。すぐに目を逸らす。

「冴」

呼ばれたけれど、無視しようかなと考える。

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