肉を斬らせて骨を断つ
でも足は止まり、隣に純玲が並んだ。
「昼飯、一緒に食べないか?」
「え、あー……いい」
「先約がある?」
「そういうわけじゃないけど。いつもの友達と食べないの?」
校舎を出る。試験終わりの解放感に騒ぐ学生たち。明日から夏休みだ。
雲母は彼氏と海外に旅行だと言っていた。お土産は頼んだ。
「食べない」
「へー、純玲は夏休みどっか旅行とか行くの?」
「行く。冴はどこか行くのか?」
「え?」
少し考えれば分かる。そういう質問をすれば同じものが返ってくるって。
ちょっと疲れてるのかも。
「全然、どこも行かない」