肉を斬らせて骨を断つ
「その予定終わったら一緒に行こうよ」
「あーその、帰省するんです、祖母の家に」
簡単に嘘が出る。勿論、祖母は他界しているけれど。
借金の理由は誰にも話していない。ハナモトさんやスズさんですら知らない。純玲に話したくらいだ。
「本当に?」
「本当です」
「嘘だったら針千本だよー?」
「えー、こわーい」
その腕に絡む。オタルさんは気分良く笑った。
夏休みも変わらず、あたしは大学に居た。
ラウンジで求人情報誌を広げて、昼のバイトを探していた。