極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
残業はローテーションで、週に二日程度は定時近くに上がらせてもらっていたけれど、遅い日は帰宅が二十二時を過ぎることもあって、私は徐々に疲弊していった。
そんな日々を過ごし一カ月。
季節は梅雨、気温はそこまで高くないのに、じめじめと蒸し暑くてどことなく過ごしにくい。
社長及び社長室は大忙しで、翔琉さんとはちょこちょこメッセージを交わすものの、ふたりきりで会う時間までは取れない。
一緒に食事をしようと言ってはいるものの、いつ実現できるかどうか。
なにしろ私の体がお疲れモードでアフターファイブどころではない。
そんなとき、社長室のデスクで事務作業をしていると、武久さんから声をかけられた。
「最近、少しやつれたのでは?」
たった一・五キロ減っただけなのに気づくとは、なんて鋭い上司だろう。思わず私は苦笑いを浮かべた。
「大丈夫です。誤差ですよ」
「美守さんの場合はもとが細いので、少し痩せただけでもかなり影響があるのでは」
「着痩せするタイプなんです」
「いや、膨張色ばかり着ていますよね?」
ふふふっと笑ってごまかす。
そんな日々を過ごし一カ月。
季節は梅雨、気温はそこまで高くないのに、じめじめと蒸し暑くてどことなく過ごしにくい。
社長及び社長室は大忙しで、翔琉さんとはちょこちょこメッセージを交わすものの、ふたりきりで会う時間までは取れない。
一緒に食事をしようと言ってはいるものの、いつ実現できるかどうか。
なにしろ私の体がお疲れモードでアフターファイブどころではない。
そんなとき、社長室のデスクで事務作業をしていると、武久さんから声をかけられた。
「最近、少しやつれたのでは?」
たった一・五キロ減っただけなのに気づくとは、なんて鋭い上司だろう。思わず私は苦笑いを浮かべた。
「大丈夫です。誤差ですよ」
「美守さんの場合はもとが細いので、少し痩せただけでもかなり影響があるのでは」
「着痩せするタイプなんです」
「いや、膨張色ばかり着ていますよね?」
ふふふっと笑ってごまかす。