極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
治験的な立場で最新の治療を施してもらうかわりに、報告書の提出を求められている。どんなことをしたら症状が悪化したか。逆に、どんなことをしても大丈夫だったか。
協力関係は今でも続いている。
「私の就職には反対しないでくれるんですね」
「好きなことをしてみなさい。どんな結果になろうと、私には利益がある。君がきちんと報告を上げてくれるうちは、協力を惜しまないよ」
相変わらずドライでマッドサイエンティストめいた人だが、信頼はできる。私の体を一番理解してくれているのは彼だ。
「これからもよろしくお願いします」
一礼して診察室を出ようとすると、彼が少々深刻な顔つきで「だがくれぐれも気をつけなさい」と言い添えた。
「今は調子のいい状態が続いているが、一度崩れ始めたら際限なく悪化する、そういう病だ。まだ死の危険は去っていない。普通に過ごせるからといって、注意を怠らないように」
ようやく普通の生活ができるようになって、就職への意欲も湧いて、浮かれきった心に釘を刺された気分だった。
「……わかりました」
私は普通の振りをしているだけで、普通ではない。そのことを決して忘れてはならない。
協力関係は今でも続いている。
「私の就職には反対しないでくれるんですね」
「好きなことをしてみなさい。どんな結果になろうと、私には利益がある。君がきちんと報告を上げてくれるうちは、協力を惜しまないよ」
相変わらずドライでマッドサイエンティストめいた人だが、信頼はできる。私の体を一番理解してくれているのは彼だ。
「これからもよろしくお願いします」
一礼して診察室を出ようとすると、彼が少々深刻な顔つきで「だがくれぐれも気をつけなさい」と言い添えた。
「今は調子のいい状態が続いているが、一度崩れ始めたら際限なく悪化する、そういう病だ。まだ死の危険は去っていない。普通に過ごせるからといって、注意を怠らないように」
ようやく普通の生活ができるようになって、就職への意欲も湧いて、浮かれきった心に釘を刺された気分だった。
「……わかりました」
私は普通の振りをしているだけで、普通ではない。そのことを決して忘れてはならない。