極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
わずかな猶予を与えてもらっただけだ。

〇時がくれば魔法が解けるシンデレラのように、いつ来るかわからないタイムリミットを覚悟しながら生きなければならない。

せめてその間だけは、精一杯好きなことをしようと心に決めた。



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朝、けたたましいアラームをぼんやりした頭で止める。

今日も天気は優れないらしく、カーテンの隙間からは申しわけ程度の朝日。

「なんだかすごく、眠い……」

ここしばらくはとても忙しく、昨晩は二十二時に帰宅した。それから洗濯機を回して、軽く部屋を片付けて、眠りについたのは二十五時に近かった。

「なんとか六時間は寝たはずなのに……」

起床時間を遅くしてもまだ疲れが取れないなんて、だいぶ疲労がたまっているようだ。

今日さえ頑張れば、明日は土曜日、お休みだ。一日だけだと思えば、なんとか頑張れる気がした。

午後には株主総会のリハーサルもあって忙しいから、しっかりしなくちゃ。

いまいち覚醒しきらない頭で、ヨーグルトをなんとか喉の奥に流し込み、後片づけをしていると。

「あっ」

つるりと手がすべりグラスが落ちる。ガシャンというけたたましい音とともに、ガラスの破片が飛び散った。

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