極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
もう隠す必要がない、そう思ったら肩が軽くなった。自分で想像していた以上に、健康だと騙すことを気に病んでいたのかもしれない。

私はベッドの上で深く腰を折った。

「黙っていて申し訳ありませんでした」

「星奈……」

「退職届を提出しようと思っています。これ以上、ご迷惑はかけられません」

いつまでも頭を上げないでいると、彼がやってきて腰を屈め、私の両肩を抱いた。

「持病をすべて開示しなければならないなんて規定はない。だから、それに関して責めるつもりはない」

顔を上げると、真摯な、でもどこか寂しげな目が私を待ち受けていて。

「ただ……俺には言ってほしかった。もう少し頼ってほしかった」

どこまでも寛容な彼に胸が苦しくなった。もっと責めてくれれば、いっそ気が楽なのに。

「ごめんなさい」

じわりと視界が滲む。彼の手が背中に回ってきて、私を優しく包み込む。

だがもう彼の優しさに甘えるわけにはいかない。彼の胸に手を当てて、気遣いを拒む。

「翔琉さんに会えてよかった。そばにいられて本当に幸せでした」

なにかを予感したのか、翔琉さんの頬が引きつる。

「星奈……?」

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