極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
「翔琉さんと過ごした日々は、一生忘れません」
「ちょっと待ってくれ」
彼の手が私の両頬を包み込む。顔を上げると、端正な顔が苦しげに歪んでいた。
「今生の別れみたいに言わないでくれ。働けなくてもいい。ただ生きてさえいれば、ずっとそばにいられるし、また前みたいに旅行だって――」
「私のことは忘れて、ご自身に相応しい女性を見つけてください」
彼の手が愕然としたように頬から落ちる。
震える声で「相応しいってなんだ……?」と呟いた。
「翔琉さんに似合う、素敵な女性とお付き合いを――」
「俺は、星奈に相応しくないって言うのか?」
「違っ、そうじゃなくて、私が翔琉さんに相応しくないと――」
「俺は星奈がいい! 病気だろうがなんだろうが、そんなのは関係ない」
いつもは冷静な翔琉さんが初めて声を荒げて、かき抱くように私を腕の中に収めた。
こんな彼は見たことがなくて、大きく目を見開いたまま彼の胸に顔を埋める。
「病を理由に別れるのは許さない。別れを切り出すなら、俺を心底嫌いになってからにしてくれ」
「翔琉さん……」
思いもよらない言葉に驚いて、抱きしめ返していいのかわからなかった。
「ちょっと待ってくれ」
彼の手が私の両頬を包み込む。顔を上げると、端正な顔が苦しげに歪んでいた。
「今生の別れみたいに言わないでくれ。働けなくてもいい。ただ生きてさえいれば、ずっとそばにいられるし、また前みたいに旅行だって――」
「私のことは忘れて、ご自身に相応しい女性を見つけてください」
彼の手が愕然としたように頬から落ちる。
震える声で「相応しいってなんだ……?」と呟いた。
「翔琉さんに似合う、素敵な女性とお付き合いを――」
「俺は、星奈に相応しくないって言うのか?」
「違っ、そうじゃなくて、私が翔琉さんに相応しくないと――」
「俺は星奈がいい! 病気だろうがなんだろうが、そんなのは関係ない」
いつもは冷静な翔琉さんが初めて声を荒げて、かき抱くように私を腕の中に収めた。
こんな彼は見たことがなくて、大きく目を見開いたまま彼の胸に顔を埋める。
「病を理由に別れるのは許さない。別れを切り出すなら、俺を心底嫌いになってからにしてくれ」
「翔琉さん……」
思いもよらない言葉に驚いて、抱きしめ返していいのかわからなかった。