極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
子どもの頃「道で星奈に間違われるの、ほんと屈辱的」と睨みつけられたのが忘れられない……。

そんな彼女が今日は私にそっくりな格好をしていた。

いつもなら茶色のパーマヘアに、しっかりメイク。アイラインもくっきり描き、ピンク系のシャドウを引いている。マスカラで上睫毛も下睫毛もぱっちりで、チークもファンデもリップも抜かりない。俗に言う愛されメイクだ。

ブランドにもこだわりがあり、服もバッグも高級で、ピンヒールを履いているのだが――。

「だって星奈の彼氏は清純な子が好きなんでしょ? 合わせてあげたんだよ」

どうして月乃が合わせるの? けらけら笑っている彼女を不思議に思いながら見つめる。

コンシェルジュは月乃をエレベーターから降ろすと、「失礼いたします」と一礼して閉めるボタンを押した。

私は彼女に聞こえるように「ありがとうございました」と声を張り上げる。

「で? 星奈の彼氏はどこ?」

きょろきょろと辺りを見回しながら玄関に入る月乃。

「今日は会社だよ」

「え、そうなの!? 最悪~」

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