極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
がっくりと項垂れる。が、すぐに明るい声で「まあいっか、待ってればいつか帰ってくるでしょ」と靴を脱いでづかづかと部屋に上がり込んだ。

「月乃!」

慌ててぱたぱたと彼女の背中を追いかける。

勝手にリビングに入っていった彼女が「きゃ~、すごい広い! 眺めも最高じゃーん」とソファに飛び乗った。

「ちゃんとお行儀よく待っていてね」

私が念を押すと、月乃は「当たり前じゃない。子どもじゃないんだから」とさっき飛び跳ねたのを棚に上げて偉ぶった。

「それにしても想像以上のお金持ちだね。マーガレット製薬の社長さんでしょ? ネットで検索したらすごいイケメンだったし、本当に星奈にはもったいないや」

最後のひと言に言葉を失う。

月乃が正直なのは昔からだけれど、今の言い方にはかなり棘がある。

「だいたい、なんで星奈みたいなモブがいいとこの社長とお付き合いできたわけ? どんな手使ったの?」

ぐさりぐさりと胸を抉られているようだ。とはいえデリカシーの問題はあれど、月乃の言っていることは正しい。

「仕事でご縁があったの。幸運が続いたのよ」

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