極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
私は腕時計を指さした。心拍数などの生体情報だけでなく、GPS機能もあるから居場所がわかる。

「……わかった。だが、約束してくれ」

彼が私の右手を取り、小指を絡めてくる。触れ合うわずかな指先から温もりが伝わってきて胸が熱くなった。

「不安なときは頼ってくれ。そのために俺がそばにいるんだから」

「翔琉さん……」

どこまでも彼は優しくて、私を大事にしてくれて、自分をないがしろにする。

だから余計に苦しい。一度頼り始めたら、際限なくもたれかかってしまいそうで嫌だ。

重荷にだけは絶対になりたくない、そう思いながら彼を仕事へ送り出した。



南里病院の外来。入院時から担当してくれている医師と、アドバイザーとして来てくれた伏見教授は、急いで出してもらったという血液検査の結果を見て眉をひそめた。

「正直言って、あまり芳しい数値ではないかな」

担当医がやんわりと結果を告げる中。

「自覚症状通りの数値だ。退院する前に逆戻りしている」

伏見教授が率直に言い放ったので、担当医は隣で軽く引いていた。

「日常生活で無理をしましたか?」

「いえ、安静は続けていたのですが……」

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