極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
耳もとで翔琉さんの声。ベッドの背もたれがゆっくりと持ち上がっていくのを感じる。

しばらくすると、足もとの方から「いいよ。目を開けて」と声をかけられた。

ゆっくりと瞼を開けると――。

「わぁっ……!」

ウォールハンガーに、純白のウエディングドレスがかけられていた。

腰から上はビーズやスパンコールで装飾され、下はふわっと大きく広がっている。

花の刺繍が施されたシフォンスカートが幾重にも連なって、お姫様みたいだ。

袖口はコロンと丸く膨れていてかわいらしい。

「君が好きそうなデザインを選んだつもりなんだが……気に入ってくれた?」

翔琉さんが誇らしげに、でも少し心配そうに尋ねてくる。

「すごく……すごく素敵です……!」

私は声がうまく出なくなるくらい感動してしまって。

これを私が着ていいの? 言葉より先に涙が溢れ出してしまいそうだ。口もとを押さえて嗚咽をこらえる。

「星奈は細身を気にしているみたいだったから、袖はボリュームのあるデザインにしたんだ。下もふわふわしてて、お姫様みたいだろう?」

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