極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
「幸せすぎて、死にそうです」
「そう来たか。でもダメだよ。これを着て俺の隣に立つまでは死なせない」
こつんと額を当てて念を押す。彼の大きな手が後頭部に回り、私を支えてくれる。
「それからね、結婚指輪なんだけど」
そう切り出して、私の左手を持ち上げる。
点滴の痕がまだ治りきっていなくて、手首から肘にかけて痣のように青くなっている。
痩せ細ってしまって、決して美しいとはいえないのに、彼は愛おしげに撫でキスを施した。
「これから一生身につけるものだから、ふたりで選んだ方がいいかなと思って。退院したらフィッティングに行こう」
唇を滑らせ、薬指に持っていく。つけ根にチュッと音を立てて吸い付き、今はまだない指輪の代わりをくれた。
「私、頑張ります。きっと治します。絶対翔琉さんと一緒に、指輪を選びに行くから」
彼の仕草が優しすぎて、眼差しが温かくて、涙が止まらなくなる。
胸がどきどきと心地のいいリズムを刻んでいた。
「どうか、待っていて」
「そう来たか。でもダメだよ。これを着て俺の隣に立つまでは死なせない」
こつんと額を当てて念を押す。彼の大きな手が後頭部に回り、私を支えてくれる。
「それからね、結婚指輪なんだけど」
そう切り出して、私の左手を持ち上げる。
点滴の痕がまだ治りきっていなくて、手首から肘にかけて痣のように青くなっている。
痩せ細ってしまって、決して美しいとはいえないのに、彼は愛おしげに撫でキスを施した。
「これから一生身につけるものだから、ふたりで選んだ方がいいかなと思って。退院したらフィッティングに行こう」
唇を滑らせ、薬指に持っていく。つけ根にチュッと音を立てて吸い付き、今はまだない指輪の代わりをくれた。
「私、頑張ります。きっと治します。絶対翔琉さんと一緒に、指輪を選びに行くから」
彼の仕草が優しすぎて、眼差しが温かくて、涙が止まらなくなる。
胸がどきどきと心地のいいリズムを刻んでいた。
「どうか、待っていて」