極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
二十三時。普段の就寝時刻より少し早めに寝支度を整えた。
寝室で待っていてと言われて、彼の部屋にある大きなベッドの真ん中にちょこんと座る。
こんな日が来るとは思わなかったから勝負下着もなく、いつも通りの白いレースがあしらわれたシンプルな下着を身につけている。これで彼は満足してくれるだろうか。
赤や黒でも買っておけばよかった? それともピンクが好きかな? 今度さりげなく好みの色を聞いてみよう。
考え始めるときりがなく、余計に鼓動が速まっていく。今ここに心電図モニターがあったらきっとピーピーと警告音を立てているだろう。
ことりとドアノブの下がる音がして、緊張がピークに達する。
「待たせてごめん、武久から急ぎのメールが来て。でももう片付いたから」
そう言って部屋に入ってくる。私は「大丈夫」としつこいくらいにこくこくと頷いた。
「緊張してる?」
「……してる」
「俺も」
思わず顔を見合わせてくすりと笑い合う。
「緊張するけど、それ以上に嬉しい。やっと星奈に触れられる」