極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
「生まれた赤ちゃんについてだけど、今のところ病が発症する兆候はないらしい。もう少し経過を見るってさ」

「赤ちゃん、元気に育ってくれるといいね」

それからお母さんの方も。元気なお母さんになって、赤ちゃんを大切に育ててあげてほしい。

その未来の道筋を、きっと私も辿るのだと思うから。

「それにしても教授ったら、どうしてそういう大事なことを私じゃなくて翔琉さんに言うのかしら」

「星奈が気負わないように気を遣ってくれてるんだよ」

翔琉さんが私の左手に指を絡める。お互いの結婚指輪がこつんと当たった。

「そんな未来もあるってこと。どう? 興味湧いた?」

「湧いた。すっごく湧いた!」

ソファに座る彼の胸に飛び込む。彼は私を受け止めて、横抱きにして膝の上に乗せた。

「また夢がひとつ増えたわ。どうしよう、たくさんありすぎて叶えきれないかもしれない!」

彼のそばにいられるだけで幸せなのに、赤ちゃんまで望んでしまうなんて。贅沢すぎてバチがあたってしまうのでは?

幸せすぎて怯える私をなだめるように、彼が頬に頬をくっつける。

「全部叶えてあげるよ。ひとつひとつ言ってごらん」

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