極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
話を聞いて、ちゃんと休めているのか心配になった。
しかし、彼はふとなにかを思い出したかのように目線をあげる。
「……でもその前の週は、ちょっと変わったことをしてたかも」
先々週の土曜日は、私は休みをもらっていたけれど、彼と武久さんは会食で帰宅が遅かったはず。日曜日の午前中は自宅からリモート会議をしたと言っていた。
午後の限られた時間でなにをしたのだろう。
「なにをされたんですか?」
「ほうとうを食べに、車で片道一時間半かけて山梨へ」
私はぱちりと目を瞬く。想像の斜め上をいく回答だった。
「ほうとう、ですか?」
「うん。知らない? 平べったいうどんをかぼちゃと味噌で煮込んだやつ」
もちろん知っている。子どもの頃は入院先の病院でもよく食事に出てきた。
あのときのほうとう、おいしかったな……。
そんなことを思い出し、なんだか懐かしい気持ちになって頬が綻ぶ。
「知っていますよ。ですが、どうしてほうとうを? 時期ってわけでもありませんよね?」
「日曜日の昼、テレビをつけたらちょうど旅番組がやっていて、山梨のほうとうを食べていたんだよ。見てたら無性に食べたくなっちゃって」
しかし、彼はふとなにかを思い出したかのように目線をあげる。
「……でもその前の週は、ちょっと変わったことをしてたかも」
先々週の土曜日は、私は休みをもらっていたけれど、彼と武久さんは会食で帰宅が遅かったはず。日曜日の午前中は自宅からリモート会議をしたと言っていた。
午後の限られた時間でなにをしたのだろう。
「なにをされたんですか?」
「ほうとうを食べに、車で片道一時間半かけて山梨へ」
私はぱちりと目を瞬く。想像の斜め上をいく回答だった。
「ほうとう、ですか?」
「うん。知らない? 平べったいうどんをかぼちゃと味噌で煮込んだやつ」
もちろん知っている。子どもの頃は入院先の病院でもよく食事に出てきた。
あのときのほうとう、おいしかったな……。
そんなことを思い出し、なんだか懐かしい気持ちになって頬が綻ぶ。
「知っていますよ。ですが、どうしてほうとうを? 時期ってわけでもありませんよね?」
「日曜日の昼、テレビをつけたらちょうど旅番組がやっていて、山梨のほうとうを食べていたんだよ。見てたら無性に食べたくなっちゃって」