極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
湯船の端まで行って、壁にペタッと手を置く。
不思議と眩暈はなくなっていた。彼と一緒にいれば、病さえ治ってしまうのかもしれない。
「もうちょっと、一緒に星を見ててもらっていいですか?」
「大丈夫だよ。ずっとここにいるから」
コン、と壁を叩く音がする。振動が手に伝わってきて、嬉しくなった。
彼がそばにいてくれる。ずっとそばにいてほしい。こんな体の私がそんな贅沢を願うのは罪だろうか。
「それより、ちゃんと湯船に浸かってる? 声がすごく近いんだけど。風邪引かないでね?」
ハッとして自身の体を見下ろす。壁にすがりつくあまり、腰がお湯から出てまたしても冷えていた。
ちゃぷんと湯船に浸かり直し「大丈夫ですっ」と声をあげる。
彼にはバレバレだったらしく、クスクスと笑われた。
「たくさん星がありすぎて、逆に観察するのも難しいな」
耳に心地よい低音を聞きながら、ぼんやりと夜空を見上げる。彼が旅行を提案してくれなければ、この星空は見られなかっただろう。
「右手にひときわ強く光っている星がありますよね。あれならわかるかも」
「本当だ。なんの星だろう? 方角的に北極星ではないだろうし」
不思議と眩暈はなくなっていた。彼と一緒にいれば、病さえ治ってしまうのかもしれない。
「もうちょっと、一緒に星を見ててもらっていいですか?」
「大丈夫だよ。ずっとここにいるから」
コン、と壁を叩く音がする。振動が手に伝わってきて、嬉しくなった。
彼がそばにいてくれる。ずっとそばにいてほしい。こんな体の私がそんな贅沢を願うのは罪だろうか。
「それより、ちゃんと湯船に浸かってる? 声がすごく近いんだけど。風邪引かないでね?」
ハッとして自身の体を見下ろす。壁にすがりつくあまり、腰がお湯から出てまたしても冷えていた。
ちゃぷんと湯船に浸かり直し「大丈夫ですっ」と声をあげる。
彼にはバレバレだったらしく、クスクスと笑われた。
「たくさん星がありすぎて、逆に観察するのも難しいな」
耳に心地よい低音を聞きながら、ぼんやりと夜空を見上げる。彼が旅行を提案してくれなければ、この星空は見られなかっただろう。
「右手にひときわ強く光っている星がありますよね。あれならわかるかも」
「本当だ。なんの星だろう? 方角的に北極星ではないだろうし」