極上御曹司と最愛花嫁の幸せな結婚~余命0年の君を、生涯愛し抜く~
ちょっぴり弱った甘い目で見つめられ、たまらず「ありがとうございます」と俯く。
浴衣どころか素肌まで見られてしまって、もうどうしたらいいか……。
「私、和室でお茶を飲んで休んでいますから。祇堂さんもお風呂に入ってきてください」
「俺はあとでいいよ。しばらくそばに――」
「もう倒れたりしませんから大丈夫です。それに私も祇堂さんの浴衣姿が見たいですし」
彼がふっと頬を緩ませ、私の肩を支える。
「わかった。でももしまた眠くなったら、ちゃんとベッドで眠ってて」
「わかりました」
うつむきがちにこくりと頷く。彼にお風呂を勧めたのは、気を遣わせないためでもあるけれど、顔を合わせているのが耐えられなかったから。
……一糸まとわぬ体を見られた上に、あんなキスまでして。ふわふわして、変な声まで上げてしまった。恥ずかしい顔も見られたに違いない。
「じゃあ和室で待っていてくれ。それと――」
彼は私を和室まで連れていくと、背後に回って耳もとに囁きかけた。
「星奈」
ドキンとして軽く飛び上がる。下の名前で呼ばれるのは初めてだったから。
浴衣どころか素肌まで見られてしまって、もうどうしたらいいか……。
「私、和室でお茶を飲んで休んでいますから。祇堂さんもお風呂に入ってきてください」
「俺はあとでいいよ。しばらくそばに――」
「もう倒れたりしませんから大丈夫です。それに私も祇堂さんの浴衣姿が見たいですし」
彼がふっと頬を緩ませ、私の肩を支える。
「わかった。でももしまた眠くなったら、ちゃんとベッドで眠ってて」
「わかりました」
うつむきがちにこくりと頷く。彼にお風呂を勧めたのは、気を遣わせないためでもあるけれど、顔を合わせているのが耐えられなかったから。
……一糸まとわぬ体を見られた上に、あんなキスまでして。ふわふわして、変な声まで上げてしまった。恥ずかしい顔も見られたに違いない。
「じゃあ和室で待っていてくれ。それと――」
彼は私を和室まで連れていくと、背後に回って耳もとに囁きかけた。
「星奈」
ドキンとして軽く飛び上がる。下の名前で呼ばれるのは初めてだったから。