絶交ゲーム
気にする必要はないのに。
私は詩子の謙虚な性格に小さく笑った。


「気にしなくていいよ。カラオケで使うお金なんて大したお金じゃないんだから」


私の言葉に詩子の表情が明るくなる。


「そっか。それなら、ちょっと見たいものがあったんだよね」

「じゃあ、それを見に行こうか」


私が促すと、詩子は喜んで歩き出したのだった。
< 145 / 290 >

この作品をシェア

pagetop