絶交ゲーム
『試合見てたよ、すごいね』などと声をかけることはいくらでもできる。
私達はクラスメートだから、それ以外にも色々と会話に共通点だってある。

でも。
と、私は周囲を見回した。
他にも私や詩子と同じようにふたりを待っている女子生徒たちが何人かいるのだ。

その中に紛れてしまえば、話しかけても印象が薄まってしまうだろう。
だから、今日は……。


「役立つかどうかわからないけど、ふたりの後をついて行ってみない?」


こそっと詩子に耳打ちをする。


「え? 尾行するってこと?」

「そんなに大げさなものじゃないよ。ただ、部活が終わってからどうしてるのか見てみるだけ。ほら、相手のことをしっかり知っておいた方がいいでしょう?」


本当は、ふたりの異性関係を調べるつもりだった。
これけの人数の女子生徒たちに囲まれていて、誰ともなんの関係もないなんて正直信じられない。
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