絶交ゲーム
「浩二くんかっこよかった!」
「明日も応援しに行くね!」
あちこちから、赤い顔をした女子生徒たちの声が飛ぶ。
ふたりは時折返事をしながらも慣れた様子で校門を出ていった。
それを追いかけていく生徒の姿はない。
みんな、追いかけるのは校門までだと暗黙の決まり事があるみたいだ。
女子生徒たちはふたりの姿が見えなくなるまで校門で見送ると「かっこよかったねぇ」「やっぱり、好き」とか談笑しながらバラバラに去っていく。
私と詩子は目を見交わせた。
私達は別にふたりのファンじゃない。
だから、暗黙の決まり事に従う必要はなかった。
私たちは校門を抜けて、浩二たちの後を追いかけたのだった。
「明日も応援しに行くね!」
あちこちから、赤い顔をした女子生徒たちの声が飛ぶ。
ふたりは時折返事をしながらも慣れた様子で校門を出ていった。
それを追いかけていく生徒の姿はない。
みんな、追いかけるのは校門までだと暗黙の決まり事があるみたいだ。
女子生徒たちはふたりの姿が見えなくなるまで校門で見送ると「かっこよかったねぇ」「やっぱり、好き」とか談笑しながらバラバラに去っていく。
私と詩子は目を見交わせた。
私達は別にふたりのファンじゃない。
だから、暗黙の決まり事に従う必要はなかった。
私たちは校門を抜けて、浩二たちの後を追いかけたのだった。