オメガがエリートになり、アルファが地に堕ちた世界
「俺はお腹いっぱいになりましたけど、九条さんは?」

「私はもう少しだけ食べたいです。いいですか?」

食い意地が張ってると思われたかな。なんだか恥ずかしくて顔が熱くなった。


「九条さんが満足するまで食べてください。
俺は隣で見てますから」

「退屈じゃないですか?
スマホとかしてもいいんですよ」


「全然退屈じゃないです。九条さんが美味しそうに食事する姿を見てるだけで幸せなので」

「っ……」

食べてる途中で思わずフォークを皿の上に落としてしまった。漣さんってば食事中に何言ってるの!?
そんなこと言われたら逆に食べにくい。


「それに俺、休日は基本スマホを見ないので」

「珍しいですね」

「ネットの情報は頭を疲れさせますから。仕事が休みの日は身体と心を休息させるのも大事だと思って」

漣さん、そんなことまで考えてるんだ。仕事熱心というか、私には思いつきもしない。
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