オメガがエリートになり、アルファが地に堕ちた世界
☆☆☆
「美怜、どうしたの……?食べないと死んじゃうよ」
「……」
あれから数ヶ月が経った。俺は美怜を逃げないようにベッドに縛り上げた。身動きが取れない彼女を介護するのも番である俺の役目だから。
最初は抵抗していたが、いつの間にか抵抗しなくなった。それどころか、最近では彼女の声を聞かなくなった。
「……」
「お人形みたいで可愛いね」
これはこれで綺麗だ。美怜とは会話をしなくても通じ合える。だって俺たちは運命で繋がっているから。言葉にしなくてもお互いの考えていることが手に取るようにわかるんだ。羨ましいだろう?
けど、どうしてだろう。少し寂しいと思うのは。もう一度、美怜の声が聞きたい。キミのとろけるような、甘い声で俺を誘ってみてよ。
「美怜が俺だけを見てくれるようになったら、結婚式を挙げよう。その時は美怜の友人も呼ぼうね?」
「……」
生きているか、死んでいるかもわからない美怜に俺は話し続けた。あ、れ?おかしいな。いつからだろう?美怜から生気が抜けたのは。でも、大丈夫。俺が生きてる限り、美怜のお世話は出来るんだから。ねっ、そうだよね?美怜。
「愛してるよ、美怜」
俺はそっと美怜の唇にキスを落とした。
『運命の番』
それは出会った瞬間、お互いを求め合う。出会ってしまったが最後、決して離れることはないだろう。
俺にとっての運命。それはキミなんだよ、美怜……。
〜〜〜〜〜
『速報です。本日、アルファ研究所の社長である漣剛士が、女性を監禁した疑いで逮捕されました。漣剛士の仕事仲間が自宅を尋ねたところ、ベッドに縛り上げられた女性を発見したそうです。容疑者は「彼女とは番だった」と何度も呟いているそうです。……女性は数ヶ月前には息をしておらず、既に死亡しているようです』
完
「美怜、どうしたの……?食べないと死んじゃうよ」
「……」
あれから数ヶ月が経った。俺は美怜を逃げないようにベッドに縛り上げた。身動きが取れない彼女を介護するのも番である俺の役目だから。
最初は抵抗していたが、いつの間にか抵抗しなくなった。それどころか、最近では彼女の声を聞かなくなった。
「……」
「お人形みたいで可愛いね」
これはこれで綺麗だ。美怜とは会話をしなくても通じ合える。だって俺たちは運命で繋がっているから。言葉にしなくてもお互いの考えていることが手に取るようにわかるんだ。羨ましいだろう?
けど、どうしてだろう。少し寂しいと思うのは。もう一度、美怜の声が聞きたい。キミのとろけるような、甘い声で俺を誘ってみてよ。
「美怜が俺だけを見てくれるようになったら、結婚式を挙げよう。その時は美怜の友人も呼ぼうね?」
「……」
生きているか、死んでいるかもわからない美怜に俺は話し続けた。あ、れ?おかしいな。いつからだろう?美怜から生気が抜けたのは。でも、大丈夫。俺が生きてる限り、美怜のお世話は出来るんだから。ねっ、そうだよね?美怜。
「愛してるよ、美怜」
俺はそっと美怜の唇にキスを落とした。
『運命の番』
それは出会った瞬間、お互いを求め合う。出会ってしまったが最後、決して離れることはないだろう。
俺にとっての運命。それはキミなんだよ、美怜……。
〜〜〜〜〜
『速報です。本日、アルファ研究所の社長である漣剛士が、女性を監禁した疑いで逮捕されました。漣剛士の仕事仲間が自宅を尋ねたところ、ベッドに縛り上げられた女性を発見したそうです。容疑者は「彼女とは番だった」と何度も呟いているそうです。……女性は数ヶ月前には息をしておらず、既に死亡しているようです』
完


