環くんは、フォーク化現象に悩まされている
「環くんは、いつもみたいにお昼寝をしてていいよ」
「チョコちゃん、カウンターの前に座らないでよ。一緒にお昼寝しよってば」
「うわっ、腕を引っ張らないで」
「俺が作った椅子ベッド。寝心地最高……とは言えないけど。俺がチョコちゃんをギューして頭ナデナデしてあげるから、ゆ・る・し・て・ねっ!」
私に肩をぶつける環君が、至近距離から極甘ウインクを飛ばしてきましたが……
更に腕を引っ張られた私は、強引にベッドに寝かされそうになり……
これはキケンなのでは?
焦りに焦って、掴えられていた腕をブンっ!
勢いよく引っこ抜いて、なんとか逃げ出しに成功。
したけれど……
ゆるっと甘いセリフに、脳の理解が追いついたのは数十秒後のこと。