環くんは、フォーク化現象に悩まされている

ひゃっ!

今、環くんはなんて言った?


カウンターの前に立つ私。

燃えるように熱い頬に、両手を添える。


二人で添い寝?

いくら椅子を向かい合わせでくっつけてあっても、寝転がるスペースが狭すぎだよ。

明らかに一人用。

肌が密着するくらい、ピッタリくっつくことになっちゃうし。


ひゃひゃっ?!


寝ながら抱きしめられる?

頭をナデナデされながら?


そんなの無理、耐えられない。

恥ずかしさとドキドキで、脳が溶けちゃうから。

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