環くんは、フォーク化現象に悩まされている
「アハハハハ~」


ドアの前で焦る私の背中に、勝ち誇ったような高笑いが突き刺さった。


「なんで気づかないかなぁ?」


私の背後から委員長が迫る。



「ここにもう一つの鍵があるでしょ? 8桁の番号を入力しないと、資料室からは出られないんだよ」


私を後ろから抱きしめるように、私の背中にぴったりと胸板を押し当ててきた。

ドアと委員長に挟まれ、私はどこにも逃げ場がない。

8桁の番号なんて、見当もつかないし……




「ねぇ~ 千~夜~湖~ちゃん!」


私の耳に吹き付けられる、不気味なほど生温かい声。


「人をつき飛ばしたら何をしなきゃいけないか、知ってるよね?」


私の背中が、ゾゾゾと身震いしてしまう。

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