環くんは、フォーク化現象に悩まされている

委員長の左手が、後ろから私の腰にまとわりついてきて。

右手は私の首筋をスー。

頬を撫でながら私の唇へ。

すべての指が順番に、私の唇に押し当てられていく。


そして反対の頬を掴むと、私の顔ひねるようにグッと後ろに向かせた。

背中側に回された、私の顔。

すぐ目の前には、私を抱きしめている委員長のニヤつき顔が。


迫る唇から逃げたいのに、委員長は強い力で私の頬を掴んでいて。

キスされそう。

気持ち悪い。

お願い、誰か助けて!


げんこつを作り、私は資料室のドアを無我夢中で叩く。

何度も何度も。

ドンドンドンドン。


環くんは私の敵だ。

金儲けのために、私を海外に売り飛ばそうとしている。

そんなこと、わかっているはずなのに……
< 105 / 159 >

この作品をシェア

pagetop