環くんは、フォーク化現象に悩まされている



覚悟を決めた私。


渚さんと那智さんの手を優しくほどき


「私のせいで怖い思いをさせてしまってごめんなさい。二人ともありがとう」


ゆったりと微笑んで、委員長の方に歩き出す。

二人が叫んでくれているけれど、振り返りたい気持ちをグッと我慢する。



小5の時、山でフォークに襲われたことがある。

その時も、私のせいで巻き込まれてしまった女の子がいた。


たまたま山登りに来ていた、天使みたいな美少女で。


フォークに襲われる前、山頂で一緒に海に浮かぶ夕日を見て、私の作った卵焼きを食べてくれたんだ。


『極甘な卵焼きが好き』


あの時にその子が教えてくれたから、私は極甘な卵焼きしか作らなくなったんだっけ。

< 131 / 159 >

この作品をシェア

pagetop