環くんは、フォーク化現象に悩まされている
「俺はチョコちゃんを守れる男になりたかった。だから暴徒フォークハンターを目指した。寮に入って、逃げ出したくなるくらい厳しい訓練に耐えてるのだって、チョコちゃんの笑顔が見たいからだし」
「今更、掟を変えることは……」
「ボスは俺の気持ちをわかってない。わかろうともしてくれない」
「……あのなぁ」
「命をかけてもいいと思えるほど愛しているのは、チョコちゃんだけだからね!」
なななな……なんか……
環くんに抱きしめられたまま、すっごく熱い想いを紡がれちゃたんだけど……
首だけをクイッとまわして、後ろを確認してみた。
ニヒヒとかウフフとか聞こえてきたから、何だろうって思って。
エレベーター横。
しゃがみ込んでいる渚さんと那智さん。
抱きしめられている私を見て、ニヤついている。
私と目が合ったタイミングで、ウインクと胸の前で作ったハートを、同時に飛ばされちゃった。
恥ずかしい……
顔が燃えそう……
心臓が肌を突き破って、飛び出しちゃいそう……