環くんは、フォーク化現象に悩まされている


フェンスに頬杖をつき、環くんは穏やかに微笑んだ。

愛おしい人を見つめるような、甘い視線。

注がれると困るな。

心臓が壊れそうだから。


指と指が絡み合うように、お互いの視線がまじりあっているこの状況。

目をそらしたいほど恥ずかしいのに。

ドキドキが駆け上がってしまうのに。

視線を逸らしたら、この幸せが消えてしまいそうで。

目が覚めたら夢だったなんてことは、絶対に嫌で。

テレながらも、環くんを見つめ返してしまう。


先に唇を緩めたのは環くんだった。


「フフフ。チョコちゃん、顔真っ赤。可愛い」


甘く微笑むの……やめて……
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